2014年11月の記事一覧

人権啓発講演会〜市PTA協議会研修会〜

11月13日(木)午前9時30分〜、さいたま市文化センターで行われました人権啓発講演会に出席しました。

第1部の表彰式では、平成26年度の人権標語及び人権作文の最優秀作品に輝いた、市内の小中学生の表彰が行われました。どの生徒さんの作品も心がこもっていて素晴らしいものでした。

第2部の講演会では、タレントで山形弁研究家でもあるダニエル・カール氏を講師にお迎えし、「人と人とのつながり」をテーマに興味深いお話を聞くことができました。

お話の内容を少しご紹介します。

外国語にはない日本語だけにある特徴として「曖昧」というのを、カール氏は感じてきたそうです。
まず日本人は主語を使わない。
例えば「行って来ます」という出かける時に使う言葉だが、誰が行って来るのか、またどこへ行くのか。そして聞き手の自分はどうすれば良いのか。
その対応に困ったことがあるそうです。
日本語の文章は外国人が聞くと簡略化され過ぎていて分かりづらいとのこと。
アメリカは移民が多いので、それぞれの家庭の英語力・考え方・文化が違うことから、日本のように「細かく言わなくても分かってもらえる」が通用しないのだそうです。
この「行って来ます」の場合、まだ日本語に慣れていない外国人には、分かりやすく情報を足して
「これから私は学校へ行って来ます。だから留守番を頼みます。」などと話してほしいのだそうです。

他にも、日本語の特徴として、「あれ」という単語のこと、「さぁ、んー」などの音でのコミュニケーション、「婉曲」、「謙遜」など。
具体的なお話を交えて、ユーモアたっぷりにお話ししてくださいました。
なるほど〜と改めて日本語をじっくり考えるいい機会になり、あっという間の90分間の講演でした。

アメリカ人が日本人に教える日本語、日本語に詳しいダニエル・カール氏だからこそのお話を、たくさんの笑いの中で楽しく拝聴できました。