2012年11月の記事一覧

人権啓発講演会

本日は人権啓発講演会が開催されました。講演会へ参加いただいた理事の方々、有難うございました。 絵文字:笑顔
 さて、この講演会は2部に分かれており、第一部は人権標語、人権作文の最優秀作品に選ばれたさいたま市の 中、小学校の生徒の表彰式。そして、第二部は、講演が行われました。
 
 《演題》 「オール1の落ちこぼれ、教師になる
           ~いじめ、引きこもり、天涯孤独の絶望を乗り越えて~」 
 《講師》 宮本 延春(みやもと のぶはる) 氏

 話の内容は、演題のとおり、宮本氏が今に至るまでの壮絶な人生の歩みについてです。
彼自身の飾らない言葉で、判りやすく、内容にもかかわらず楽しく聞かせてくださり、あっという間に時間が過ぎていきました。興味のある方は、本がでていますので是非読んでみてください。
宮本氏の言葉でとくに心に残ったことをみなさんにもお伝えします。

☆家に帰ったら、お子さんと約束してみてください。
「今日から死ぬまで1日、5回 有難う という言葉をつかいなさい。」

当たり前の反対語→当たり前じゃない→特別なこと→ありにくい事→有り難い事→「有難う。」
人に物に有難うをいうことで感謝する気持ち 「気づきの種」が蒔かれる。

そして、こういう子に育ってほしければ、まず私たち自身がそのようになりましょう。
「大人は1日10回言いましょう。」

☆(宮本氏は)子どもを元気にするため、一所懸命、肥料を与えるが、時に萎れてしまうことがある。

 その原因は私たち「大人」にある。
私たち大人が笑顔で毎日の生活を楽しむ姿をみせることで、未来や将来に希望がもて、そんな大人になりたいと願うようになる。

 簡単なようで、難しいことだと思いますが、心の片隅に置いておこうと思いました。絵文字:笑顔

簡単に(今日の話の内容もふまえ)宮本氏のプロフィールを紹介します。絵文字:鉛筆

 小学校の頃から、体も小さく、いじめの標的にされていた。中学校に進み、最初にもらった通知表は、オール1。中学3年になり、今、このひどい状況から逃げ出したい彼は、この先の将来や、進学について先生から聞かれても「なんでもいい。」と答えた。
中学を卒業後、大工の道に進み、厳しい指導のなか、最愛の理解者の母を亡くし、思うところあり17歳で大工をやめ、建設会社に就職する。よい人々との出会いや、少林寺拳法の教えもあり、成長していく。23歳のころ、1本のビデオ「アインシュタインの理論」をみて、物理に興味を持ち、大学進学を決意。小学校3年の九九のマスターからはじめ、猛勉強し、定時制高校へ。27歳で名古屋大学へ進学。36歳で高校の教師になる。現在は、教育の道に携わりながら
子どもや大人を元気にしたいと、毎日を励んでいる。            以上